逆上がりなんてできなくたっていいじゃない、
と、思われるかたもいらっしゃるかもしれませんし、
そういう考え方もあるかなとも思います。

でも、逆上がりができるようになるということは、
子どもにとって
たいへんな達成感を得ることでもあるのですから、
遊びの中で無理なくできるようになることであるのなら、
できるようになったほうが
いいのではないだろうかと思います。

逆上がりがまだできない子どもにとって、
逆上がりができるということは、
「凄いこと」であり、
「あこがれ」でもあります。

逆上がりができるようになるには、
特別高い運動能力はいりません。

むしろ、
運動能力はさほど関係ないと言ってもいいでしょう。

なぜなら逆上がりは、
コツをつかめばできるものだからです。

たとえばかけっこをするといつもビリで、
運動は苦手だと思えるような子でも、
逆上がりはできるようになるものです。

ただし、
乳児期から静的な遊びが大半で、
運動をする経験が極めて少なく、
かけっこをさせると走る姿がぎこちなく、
手足の動きがぎくしゃくしているほどの子は、
幼児期に逆上がりができるようになるのが、
少々難しいかもしれません。

その他には、
肥満の子どもも物理的に
逆上がりができるようになるのは難しいでしょう。
(少々の肥満であれば、ほとんど問題ありません。)


さて、逆上がりができるようになるベストタイミング、
それは、
保育園・幼稚園の年中〜年長の前半だと思います。

逆上がりは小学校2〜3年生ぐらいに
できるようになるぐらいかな、
と思っているかたもいらっしゃると思いますが、
年中〜年長の前半が、
一番できるようになりやすいというのが私の考えです。

なぜ年中〜年長の前半が
逆上がりのベストタイミングなのか。

まず、小学生になってくると、
頭で考えすぎてしまうところがあって、
それが壁になってしまうことがあります。
(小学校校長の話。)

2つ目に、
日本の保育園・幼稚園(無認可を除く)では、
鉄棒が常に使用できる状態であることが多く、
その鉄棒で逆上がりをしている子を初めて目にし、
自分も逆上がりをしてみたい!
という動機ができる時期でもあります。

3つ目に、
この時期は子どもの腕の筋肉の発達との関係から、
何かにぶら下がったり、
両腕に体重をかけるような運動を
好んでする時期なのです。

小さなころから暗くなるまで外遊びをしているほど
動的な遊びが大好きで、
公園で逆上がりをする年上の子どもを見ていたような子は、
年少児でも逆上がりができます。


そしてどのような段階を経て
逆上がりができるようになるのか。

鉄棒にぶら下がったり、
「豚の丸焼き」などをして鉄棒に慣れたら、
前まわりができるようにならなければなりません。

これは大人が補助をしてやって、
怖いという気持ちを取り除いてやれば、
案外すぐにできるようになります。

下に落ちないという
安心感を持たせてあげればいいわけです。

前まわりができるようになったら、
次は逆上がり。

鉄棒は、高すぎず、低すぎず、
子どもにあった高さの鉄棒を選んでください。

鉄棒の持ち方は順手でも逆手でも、
子どもが持ちやすいほうでかまいません。

親は鉄棒をはさんで
子どもと向かい合うように立ち、
鉄棒を握っている子どもの両手より
外側の部分を握ります。

そして、子どもに親の体をのぼらせます。

つまり、親子で向かい合って立ち、
両手をつないで子どもにでんぐり返しをさせる要領で、
親が逆上がりの補助板の役割をするわけです。

親はジーンズなど汚れても良い服装で、
子どもは靴と靴下を脱いでから始めます。
(靴だとさすがに痛い・・・。)

既製の補助板より、
大人の補助のどんな点がすぐれているか。

それはまず、「もうちょっと!」とか、
「のぼる足の強さが良くなってきたよ!」とか、
励ましてくれることが1つ。

そして、子どもが駆け上がりやすいように、
その子に合わせて微妙な調節ができ、
のぼり切った最後に
親の手で起き上がれない体を
タイミング良くおきあがらせてやることができる。

3つめに、強く駆け上がられると痛いので、
「そっと登ってね。」ということになり、
補助に頼りきらず、コツをつかみやすい。
特に上に行くほど
お腹など蹴られて痛い部分を
駆け上がることになりますから、
子どもは上に行くほど
補助に頼らないように意識してのぼります。

そして親子で逆上がりに挑戦する1番の良いところは、
一緒に目標に向かっている
という気持ちが持てるということと、
親子のふれあいの時が持てる
ということだと思います。

これを公園などに行ったとき何度か繰り返していれば、
少しずつ逆上がりが上達していくことが、
肌でわかるはずです。

「今日は昨日より強くけらなくてもまわれたね。」とか、

「もうちょっとだったね!おしかったよねー!」などと
話題を共有できる楽しみもあるわけです。

そうしているうちに思いのほか早く、
逆上がりができるようになります。

早い子は数日で、
普通でも3〜4ヶ月ぐらい、
ゆっくりでも年長の秋までにはできるはずです。

私の娘もこうして幼稚園の年中には
逆上がりができるようになりましたし、
娘のお友達の補助板にもなりました!

もちろん、保育園で保育士をしていたときも、
子ども達の様子を見ては、鉄棒の前に立ち、
ほとんどの子ども達が
年中で逆上がりができるようになっていきました。

これは集団で遊ぶ良さでもあると言えるのですが、
保育士と他のお友達が逆上がりの練習をしていると、
それ自体が楽しい遊びに見えるようで、
私もぼくもというふうに、
ブームのようになるわけです。

初めて逆上がりができた子どもと一緒に、
跳び上がって喜んだことを思い出します。

妊娠中のお母さんなどで、
この方法はちょっとできないなという方は、
子どものおしりやももなどを
手で押し上げてやる方法でもOKです。

ただし、自分の腰を痛めないように、
気をつけてください。

みなさんも、親子で逆上がりなんて、
いかがでしょうか☆
2006.04.10 Mon l 逆上がりができるようになるには l COM(0) TB(0) l top ▲